来年の天理教教祖130年祭に向けて 心が大事と言いつつ、要は数字ってこと

年明け早々に、宗教に関連する大きな出来事がシリアでおこったことは記憶に新しい。しかし海外の報道と日本の報道で大きな違いがあると感じている。日本では殺害された方の話題や、自己責任論や、政治的論争として扱われる。しかし、海外ではイスラム教そのものに対する話題や議論や嫌悪感が多い(私のソースはCNN.comWSJであり、違うと言われれば訂正する)。

日本では、こういった宗教の存在意義に対する議論がないのが残念である。一方で、こういった議論がないのが日本の宗教の特徴であり、誇るべきものではないかとも思う。持論になるが、海外では、宗教というのは個人のアイデンティティを形成するものである(最近では欧米の若者の宗教離れも問題になっているが)。しかし日本の宗教の本質は、寛容を示すものだと私は思う。八百万(やおよろず)の神という概念を持つ日本の特徴は、アニミズムや偶像崇拝でさえも許容する。これは日本以外ではほぼ考えられない。日本では宗教系の学校法人はたくさんあるが、たとえばミッション系の学校に通っていても仏壇がある家庭は多い。そして初詣をし、クリスマスを祝い、お盆をし、七五三をし、「私は無宗教です」と言う。端からみれば無茶苦茶な国である。このような無節操を海外ですれば、刺されると思う。しかし、この多様性を受容することこそ、日本の宗教の本質であると私は思う。反対に、寛容さを失い何をやっているのか見えない閉鎖的な宗教は日本では受け入れられない。どの宗派であろうと、いろいろな価値観を許容し、他を尊重するという姿勢を持つ宗教が今の時代に生き残っているのではないか。私の知っている坊主は、「教え以前に、やるべきことが人間にはある」と言い切っているのに驚いたことがある。

天理教も寛容な教義を持っている(天理教特有の禁止事項や排他的な折伏は特にないという意味)。そういった意味では、非常に好感が持てる。しかし一旦、組織の中に入ってしまうと、その寛容さは失われる。それが本ブログの大きなテーマである。天理教を外から見たときの寛容さと、中にコミットしたときの非寛容さは、天理教人たちが口にする「教えは好きだが、組織は嫌い」という言葉に集約される。
天理教では来年に教祖130年祭という教祖が没して130周年を迎える。それに向かって、今年の天理教は「仕上げの年」として意気軒昂に布教活動に取り組んでいる。その目的は「神様に喜んでもらえるように」ということである。人々に天理教を広めることは、陽気ぐらしという価値観を共有し、よりよい社会の実現ということが根底にある。では、具体的にどういうことをすれば「神が喜ぶのか」ということである。

私の手元にあるものは、ある系統(大教会)が作成したもので、そこに属する天理教人から私に届いた書類である。その書類に書いてあることを引用すると「教祖130年祭に向かって3000名の初席者を目標に掲げました。あなたも身近な人に声をかけ、一人でも多くの方を・・・」とある。

そう、結局は数なのである。量的問題なのである。これをもらったときに「結局、人としての教えどうこうよりも、頭数なんですね」と私が天理教人に言ったとき、天理教人は私の言葉がイマイチ理解できなかったようである。「なにか問題でも?」とでも言いたそうな戸惑った顔であった。
確かに天理教人サイドからしてみれば、神様に喜んでもらえるように一人でも多くの方に声をかければ、その努力を神様は喜んでくれるという論理なのであろう。しかし、天理教人以外からしてみれば、「あ、私に声をかけているのはノルマだからなんだ。ノルマがあるから、そんなに必死なんだ。じゃあノルマがなければそこまで必死じゃなかったの?」と思うのは当然である。
天理教人は、神と親(理の親)を同一視して崇拝している。しかし天理教人以外の人間が見ているのは実態のない神や裸の王様である親(理の親)ではなく、自分の人生・生活を豊かにすることでしかない。ここに天理教と一般社会との間に大きなすれ違いがある。だから宗教に寛容さを求める一般の人たちは、天理教を信仰したところで自分の人生・生活が豊かになるなんて到底思えない。だって自分を天理教に誘ってくれたメンターである目の前の天理教人は「こっち」を見ずに、神や親の方しか向いていないんだもの。だから天理教は衰退するだけなのである。

数値目標というのは、供給者と需要者にそういったズレを生じさせるのは必然である。私が言いたいのは、ノルマが悪いということでも、数値が悪いということでもない。単に、天理教は宗教の本質である人間的寛容さを失い、天理教の神は、数字で計算できるものを喜ぶ薄汚れた宗教なんだということである。頭数を、そのまま金へと変換することは小学生でもできる。

私に言わせれば今の天理教組織は、従業員の雇用環境を改善せずに「とりあえず来年の開業130年までに新規顧客3000人連れてこい!」と叫ぶだけの、ブラック企業と何ら違いがない。むしろ宗教法人にかこつけて、本部以外の天理教構成員は無保険無年金が多く、月5万円以下の生活費だけであり、法人として構成員の生活保障をしていない分、たちが悪い。いずれにせよ、天理教の現幹部たちは天理教の衰退を止めることができない経営センスがないものたちであることは明白である。もし幹部たちが、経営者でなく宗教者であるというなら、数より大事なことがあるだろう。教祖130年に向かって、心の成人(成長)になるから「人を連れてこい」と洗脳するのではなく、今後の天理教をどうしたいのか、一般の人にもわかるようにきちんと天理教の専門用語以外の言葉で説明すべきである。私には幹部たちが「生活が苦しくなってきたから、人数増やして私たちにお金を運んできてください」と言っているようにしか聞こえない。もし、人数やお金という数字じゃないというのであれば「みちのとも」(内部月刊誌)で公開しているざっくりした財務諸表ではなく、幹部の誰がいくらもらっているというお金の流れを明示すべきである。絶対にそんな綺麗なことはしないだろうけどね。

tenrikyosyakaigakulavo@hotmail.co.jp

来年の天理教教祖130年祭に向けて 心が大事と言いつつ、要は数字ってこと」への6件のフィードバック

  1. 大島一彦

    宗教をあなた流に観れば、宗教を持つ事の意義まで無くなってしまいます。神も仏も、誰も見たことがないものを対象について色んな行事があって、それに参加している人を一般的には信者と見なすのでしょうが、どの宗教を取っても様々な人がいて真に教えに忠実な人は少ないと言えるでしょう。それは一般社会においてもおなじことでしょう。仕事でも学問でも人それぞれで自分を活かすも活かさないも結構成り行き的な所があると思いませんか?その宗教を信じた事によって生きがいを見つけたり、逆境を乗り越える術になったりするものです。布教をする事を営業活動と捉えることは少し人の真実というものを理解しない見方だと思います。小生が天理教を自分の信仰としたきっかけは天理教の布教師が自分の事も省みず人の為に尽くす生き方を見せられて、それまでの自己中心に生きてきた生き方を軌道修正すべき時がきたと思いついたからです。

  2. みい

    憎しみは憎しみしか生みません。
    喜びは喜びしか生みません。

    貴方の身近の天理教のその人は、その数字をおそらく嫌な想いで受け取ってしまっていたのでしょうね。
    天理教の中でも本当にいろんな人がいるのに、天理教でない人がそんな話を聞いたら、嫌な気持ちにしかなりませんよね。
    申し訳ないことをしました。

  3. 匿名

     「神様に喜んでもらえるように」 というより、「人様に喜んでもらえるように」 宗教というのは本来あるべきであろうと思う。 それを、神様はお喜びになると思う。
    確かに、天理教人が、神様の方ばかり見ている、というのは、その通りであろうと思う。そして、神様の方ばかり見ている、自分しか、見ていないように思われる。人のたすかりを願いながら、実は自分のたすかりしか願っていない、もちろん、全てがそうとは言わない、そういう人もいる、ということであるが。

  4. 匿名

    本質を知らないのに、ここまで書かれると何について文句を言っておられるのかな?と思う。
    天理教に限らず宗教を批判する典型的な内容ですね。

  5. 足立 良平

    このサイトの本文は間違ったことは言っていないし、こうした方が天理教が更により良い方向になるよ、と具体例を持って言ってるだけじゃないだろうか。
    確かに過激な内容も多いように思う。私が賛成する提案も多い。
    幹部が云々というのは有り得ないが。
    そもそも幹部は居ない。

    レスポンスを拝見させて頂いたが、的外れなものが多い。
    天理教の信者とはこうも目も当てられ無いものになったのかと失望してしまった。
    本文すらマトモに読めず、天理教に批判的な内容だと独断的に決めつけ本文を全否定するのであれば、それはカルト宗教の信者と何の変わりもない。

    どうか、自分の行いで天理教の権威が失墜していくことをお忘れ無きよう切に願いたい。

  6. 命の泣き声

    もうすぐ、おぢばがえりとかいうイベントが開催されるわけだが、130を冠に付けてプレッシャーを与えるんだね。

    『目標は200人!頑張ろう!』
    って同級生がFacebookに上げてたけど。

    はぁ!?やねんけど。

    で、結果、

    カインさんのこの記事、好き。

    http://inochinonakigoe.grupo.jp

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