先週、新幹線を待っている間に読んだ本がこちら。
宗教学者 島田裕巳 「新宗教ビジネス」
http://blog.livedoor.jp/shhiro/
各新宗教の財政状況やお金の動きについて分かりやすく簡単に説明している。
もちろん天理教についての章もあるので是非ご覧あれ。
宗教学者や天理教外の人間がどのように天理教を見ているかというのは
信仰をより深めるためには無駄ではないと思う。
失礼を承知で申し上げるならば、私は何人かの天理教人と話して知的探究心や
他者(自己)理解を深めるという動機が薄いと思うことが多い。
「人間とは」というラディカルで実存を扱う宗教において、
人間理解を深める雰囲気が天理教人に薄いのは致命的であろう。
それは同時に予々、私が言っていることだが
原則論で物事を言い切ってしまう天理教人が多いことと表裏である。
閑話休題、その「新宗教ビジネス」という本は非常に興味深い。
天理教の2008年度の予算は歳入・歳出ともに164億円である。
この金額について、私は率直に「少ない」と思った。
17000の教会から年間100万集めれば170億円になる。
つまり一つの教会で年間100万円も上納していないことになる。
さらに、この本では某学会についても考察している。
某学会は外部の人間から見れば、非常に集金力がある宗教団体である。
集金力のある宗教と聞くと信者による献金やお供えを強要していると思いきや
実際のところは、この学会は「お金を要求しない宗教団体」を掲げている。
では、どこからお金を集めているのか。
それは、出版・印刷物である。
なるほど、確かにこの学会は「聖○新聞」という新聞を発行している。
その発行部数を聞いてビックリした。
なんと毎日新聞を超えているのだ。
なるほど。
新聞や出版物による安定した収入で、この組織は成り立っているのだ。
なるほど。
ここ1年程、天理教が発行している「天理時報」を天理教信者が
購読者に手渡しで送り届ける活動がある。
その活動の建前は「人とのつながりを大切に」といわれているが、
その活動を天理教の財政状況の落ち込みと、某学会の資金繰りという視点で
考えると安定した収入を確保するためのストラテジーという本音が見える。
少なくとも、これを発案した人間は某学会の資金繰りの安定さを熟知していた
ものと思われる。
私は、この安定した資金調達のための天理教の建前は
あまり長続きしないのではないかと思う。
なぜなら「人とのつながり」という目的がはっきりしないからである。
「人とつながるというのは立派な目的じゃないか」と言われそうだが、
誰に、何のためにつながるというのがイマイチ見えてこない。
私が常々言っているのは「天理教人は地域に出た方がいいよ」ということである。
天理教人は、帰属意識が強く外部者に対して冷たい一線を設けている雰囲気がある。
(容易に他宗教批判や、社会批判などがなされることが一例であり、
常にメディアの情報を鵜呑みにし社会を憂いてばかりの会長さんは本当に多いと思う。
そんなに悪い社会と言っていては何も良くならないと思わないのか不思議である)
天理時報購読者は地域ではない。
私が言う地域というのは「天理教って怪しいよね」という未開発の他者である。
「天理教の人はいい人だよね」という人は既に天理教人に対する理解や
概念が形成されており他者ではない。私の言う地域でもない。
すでに「天理教のことを知っている人」に対して「こんな素晴らしい活動をしている」
ということを伝えても暑苦しいだけではないか。だって知っているんだから。
大切なのは、「天理教のことを何も知らない人(もしくは偏見で見ているひと)」に
対して、「天理教って怪しくないんだぜ」ということを伝えることである。
私が一貫して、天理教人による戸別訪問や神名流しを
「そろそろ、その方法再検討した方がいいのでは」
と言っていることと同じことである。
そのためには、まず他者とは何かという理解から始めなくてはいけない。
人間理解を深める雰囲気がない人に何言ってもしょうがないとも思える。
天理時報、誰が手配りをしているのかさえ分からないのに、何が横の繋がりかを問いたい。
ましてや、地域なんて言うのもおこがましい。
さっさと、縦の繋がりをぶっ壊すことに全力を挙げよ。
いまさら、天理教がどのようになろうとしったことではないが、こうして書き込む自分の思いっきりの悪さに少々うんざり気味。
東風Z 様
そのようなこと仰らずに、あなたの書き込みによって、天理教がいかに信者たちを苦しめてるか、嘘や欺瞞にまみれてるか気が付いて、天理教団から離れることにして、助かる人も出て来てるでしょう。そういう方達を一人でも多く出すためにも、東風Z様にはこれからも、思いの丈をどうぞ、余すところなく投稿し続けて頂きたいと思います。
2017年4月16日 11:47 AMの 匿名 様
励ましを下さり有り難うございます。
私ごときの投稿に対して、教団本部は蚊が刺したほどのことにも感じていないと思います。
仰る通り、天理教被害者が、たとえ一人でも出ないことに繋がるのでしたら、私の経験や年に3回天理で会う知人の話なども含めて、少しでもインパクトのあるものが書き込めればとも思っております。
天理教を離れてから5年ですが、会長から天理時報だけは止めないでとの強い要請に応えて?、購読?しています。周囲に天理教を信仰されている方が居られるようには感じません。ましてや、このような寂しいところで、どなたが手配りをされているのやら殆んど寝静まったころに配達されているようです。ご苦労なことです。もちろん、支部を担当されている教会名も分かりません。敢えて知ろうとは思っておりません。
とにかく、天理教は徳川幕府よりひどい縦組織を見直すことが先決事項です。そうすれば、いま噴き出している諸々の問題も解決に繫がるんではないかと思っています。