しばらく更新が滞っていた。というのは1週間ほど前から風邪をひいてしまった。こんな暑いときに何をやってんだと軟弱男子ぶりを叱責されそうだ。風邪の原因は分かっている。冷房のせいである。私は昔から冷房には弱い。冷房と猛暑を行ったり来たりしていると、決まって頭痛と腹痛が同時にやってくる。一番辛いのが、就寝中である。冷房をつけたままで寝ると朝は寒いし、タイマーが切れると目が覚める。風邪が維持している要因として寝不足もある。今年は辛い夏になりそうだ。
言い訳になるが、今の私に体力はない。世間は省エネだが、私は自分の肉体を動かすだけで精一杯である。自分の肉体のために、冷房ガンガンで一日中部屋にひきこもり、移動は排気量の多い車を冷房ガンガンですっとばす。世間はエコだが、僕には今イチそれが理解できない。何が理解できないのか。それは「本当にエコなのか?」ということである。今はメディアに引っぱりだこの反原発、反エコの急先鋒である武田邦彦だが、彼は数年前に「環境問題のウソ」という著書で論壇では有名になった。それは「温暖化は問題ない。Co2は増やすべきである。」といったである。同じことは池田靖彦も言っていた。彼らが2人揃ってバラエティ番組に出ていたのは、私にとって衝撃的なことであった。そのうち養老孟司も出るんじゃないか。そしたら本当にホンマでっかと驚こうと思う。
彼らの主張には非常に納得させられる部分がある。しかし彼らの主張を鵜呑みにする怖さもある。ダイオキシンが無害だと今更言われても信じ難い。もちろん、彼らの主張に反論をする研究者も多いことは承知している。
私が何を言いたいのかと言うと、一つの情報に左右されてはいけないということである。きちんと情報を読み取る力が必要である。それがメディアリテラシーということである。中立・公平な情報なんてあるわけがないと考えると、メディアリテラシーは難解だと思われる。しかし実は以外に簡単なのである。それは全ての情報を疑ってかかればいいのである。全ての情報を疑った上で、その説得性や真実性を考慮して判断すればいいのではなかろうか。「東電の言っていることはウソじゃないの?ソフトバンクは企業なんだから利益なしじゃ動くはずないでしょ?電力会社やソフトバンクを必要としない、自己完結型の自家発電を推奨しないのは何故?」というのが私の疑問である。つまり東電もソフトバンクも私は「怪しいもんだ」という思いで見ている。反対にいうと、原発は無くなった方がいいという前提を採用したとしても、東電を袋だたきにする人やソフトバンクを熱心に支持する人には「この人はどこまでのことを知って判断しているのだろうか」とシニカルに見てしまう。ツイッターを見ても「お前たちは知らないだろうが、実は東電(ソフトバンク)は○○なんだ!」という発言が目立つ。原子力の研究者でさえも意見が別れていることについて、外野である活動家が「実は・・・」と言われても私は一顧だにしない。冷静に考えて「まーまーこれ以上ウダウダ言っても決断が遅れるだけだ。とりあえず国には早く決断してもらって、その後で議論しましょうや。」と言わないのは何故なのだろう。なぜなら今一番必要なのは、被災地に対するスピードある対応である。多少の手違いがってもいいから”ある程度”独裁的にバババッと決めた方がよい。余計な人間がウダウダ言い過ぎて、政府の決断が遅れて、義援金の3千億円が未だにほぼ手つかずのまま被災者や被災地に届かないというのは馬鹿げている。私は民主党を支持しているわけではないが、今は民主党の思う通りにスムーズにやらせた方が被災者のためであると思う。修正は退陣させた後でできる。だから私は今は原発に関して「よく分からない」というスタンスで黙って早期退陣を願っている。
前置きは長くなったが、グローカル天理の5月6月の巻頭を読む様にアドバイスをいただいた。5月号を読んでみての感想としては、一活動家の意見と変わらない偏見で満ちたものである。言いたいことは山ほどあるが、上に挙げたメディアリテラシーの欠けた最たるものである。「巷の情報は偏見報道である」と言いつつ、別の偏見を採用していることに全く気づいていないことであろう。この筆者は全ての情報を見並べて「どの情報が正しいか」と取捨選択しているのではなく、「誰が言っているか」という権威に囚われていることでしかない。「国立研究所の偉い先生が言っている方が正しい」ということにしか私は聞こえない。その権威主義の結果が安全を軽視した原発事故ではないのだろうか。それよりも、この著者は本当に天理教信仰者か?と思う記述がある。それは放射線医学総合研究所放射線防護研究センター長は、「もし100 ミリシーベルトの被曝をした場合、10 ~ 20 年の後に、100 人中1人の割合でガンになる人が増える」とコメントをしています。毎日欠かさず汚染した水を飲み続けて15 ミリシーベルト、汚染したホウレン草を食べ続けて8ミリシーベルト等々と加算していけば、年間で100 ミリシーベルトの被曝になる可能性もゼロではないかも知れません。しかし、続いての「しかるに、人工的な放射線とは関係なく、自然にガンになる人は、100 人中40 人程いる」というコメントを読むと、100 分の40 が41 になる可能性を大げさに危惧することに、どれ程の意味があるのかということです。という記述である。私はこの文章で彼が言いたいことは非常に理解ができるが、これを天理教信者が言っていることに非常に違和感がある。つまり「毎年癌で100人中40人が死んでるんだから、原発事故が原因でそれが41人になろうが大げさにさわぐんじゃないよ」ということである。これを天理教を信仰する者が言っていてもいいのだろうか?と私が心配してしまう。特に一信者ならまだしも、天理教のオピニオン機関の所長がこんな脆い思想でいいのだろうかと思ってしまう。天理教だからこそ言えることはもっと沢山あると思うのだけれど、テレビの適当な解説者と同じ事を言っているようでは、今後の社会における天理教の存在意義が心配である。ということを考えていたら、6月号を読む気をなくしてしまった。個人的には5月号の「災害とジェンダー」という論評も、上野千鶴子と同じバランス感覚の乏しい倦怠感を覚える一面的なものである。これはまた今度にしたい。この研究所は天理教的に大丈夫なのだろうか?風邪の体がしんどいので、詳しくはまた今度。
1. あなたは最低です
あなたは、最低です。あなたは、非難されてもしかたありません。なぜなら、非難しているからです。私は、人間のクズです。だから、あなたの気持ちがわかります。ただ、人を非難して共感が得たいだけです。というか、非難するなら自分の所在を明らかにすべきです。私は明らかにしません。なぜならクズ人間だからです。天理教のことは何も分かりませんが、ブログを書く人間としてぬくぬくとしたところでたわごと言って誰からも批判されないあなたを許せません。私と一緒に地獄に落ちてください。
2. Re:あなたは最低です
>2チャンネルの嵐さん
ついでにいいます、あなたは天理教のことを心配しているようですが、嘘の塊です。自分でもよくわかっていると思いますが、欲求不満か、何かと因縁をつけて組織に関係する人をいじめたいだけです。何もわかってなんくせに、少なくともブログに書く内容ではありません。私以外の真面目にブログを書いている人に失礼です
3. 無題
「私は正しい」という上から目線でイラっとさせられました。
慎みや感謝の心が使えない、ほこり塗れな人ですね。
4. ???
どの部分が問題なのか、ちゃんと意見を言って下さい・・・・。
5. Re:???
>1sinjyaさん
こんな、やつらに何を言っても無駄、まじめなあなたがみじめになるだけですよ
6. カインさんの意見には納得
がんで死亡する人間が40人から41人になることを大げさに危惧するな、というこの「巻頭言」の言い方は、はっきり申し上げて、とても信仰ある人間の発言とは思えません。1人でも原発事故でがんの死亡者が出るなら大変なことではないですか!100人に1人だったら、100万人なら1万人になりますよ!同じ天理教者としてとても恥ずかしいし、許せないです。
7. 批判は健康診断と同じ
どんなに丈夫な人でも、年を取れば健康診断を受ける必要があります。いろいろな方法で検査を受けることによって、体内の「悪い所」が見つかるからです。どこが悪いか診断されないと治療ができません。
集団組織に対する客観的な批判は、悪い所を見つけるという点で健康診断と同じ有効性があるというのが私の持論です。社会学は、組織の診断には最も有効な方法となります。
このたび「グローカル天理」の感想をお尋ねしたために、訳のわからないコメントが入ってご迷惑かけたのではないかと恐縮しています。
すべての課題を個人レベルに還元する「巻頭言」の筆者に、権威を正当化しようとする意図を感じます。
8. 感じ方は人それぞれで
私も5月号を読みました。
全文を読むと筆者の言いたいことが分かるような気がします。
もちろん、感じ方は人それぞれ。
福島県の親族の気持ちを代弁され、
「一れつきょうだい」たすけあって、
と言っているように感じました。
9. Re:カインさんの意見には納得
>Joyous Lifeさん
ありがとうございます。私の意見と同じのようですが、Joyous Lifeさんの説明の方が分かりやすいですね。たった一人の命でも軽視はできません。ただ、どっちつかずで申し訳ありませんが、功利主義的な見方をするなら40人が41人になっても、それで他の多数が助かる側面があるなら、私は“アリ”なときもあると思っています。目の前の一つの命を犠牲にすれば、他の命が助かる場合というのは、哲学がずっと抱えている葛藤なのです。グローカル天理の著者は学問としての哲学以前の問題ですけど。
10. Re:批判は健康診断と同じ
>みさとさん
ご心配ありがとうございます。私の思いとしては批判的見解も大歓迎ですし、できるだけ門戸は広げておきたいと思います。私も皆様から学びたいと思っています。ただ今回はちょっと「意地悪な批判」を頂きましたが、ブログの主旨を勘案すると、その「意地悪な批判」もまた天理教の方でしょう。見てる方にはそれが天理教の負の一側面だと思ってもらえればいいでしょうし、匿名という性質上特段私は相手にもしません。しかし他の方への「意地悪さ」が目についたことと、批判する方が名前は変えているものの同一人物であることから「荒らし」と判断し、不本意ですがその方のIPアドレスをブロックしコントロールしました。
批判があれば真摯に受け止めますし、疑問があれば丁寧に返答したいと思います。しかし一定の秩序と礼節がないと、このブログの構造自体壊れますので、秩序を失わない程度のコントロールはします。私は権力や悪には徹底的に批判しますが、それは人格批判には届かない言論の自由であることの確信をもっています。今後も臆することなく声を上げて健康診断を行ないます。いつもありがとうございます。
11. Re:感じ方は人それぞれで
>jitsu-waさん
私が引用した部分は、私がグローカル天理を読んで「ひっかかった」恣意的な引用であることは間違いありません。ですので、そこだけ読むと「この著者大丈夫か?」ということが強調されますが、全文を読むと著者なりに震災・原発問題を憂いていることは間違いないですね。