突然、天理教の教会が消える日

ある方から教えていただいたのだが、このたび天理教の事情教会が整理されるようだ。情報源はかなり信頼できるソースだと思う。たぶん。天理教の人間思案の集合体である「かなめ会」での合意が得られていることなので極めて事実に近いと思う。
まず今年3月に書いた私のブログを採録したい。
http://ameblo.jp/tenrikyosyakaigakulavo/entry-10822046581.html
そこでは、宗教法人に対する世間の風当たりは今後強くなっていくことを予見した。同時に「かなめ会」において不活動天理教教会の“整理“をしていく方向性を確認された。それが3月のことである。そして今回、「大きな決断」として実際に不活動天理教教会を整理するという話になったようだ。廃止するという言い方ではなく「本部へ理を返上する」という言い方が正しいようだ。
具体的には、現在1668カ所ある無担任教会のうち、10年以上の無担任教会518カ所を今年12月末日を持って理を返上することを願うようだ。ただしこの方針は今後も継続されるのではなく、今回限りの措置であるとのこと。まず私は「無担任教会」という意味が理解できなかった。類推するに担任がいない教会=教会長がいないということなのだろうか。天理教では世界に1万7千の教会がある。私が聞いたところによると、そのうち7割がいわゆる「事情教会」といって(主に構成員数に)問題を抱えた教会であるという。数的に事情教会は無担任教会を包含するのだろう。
私はこの度の方針に対してどのような評価をすればいいか分からない。私に情報提供してくれた方は「文科省や社会の圧力があったのでは」と教えてくれたが、これも事実関係は不明である。同時に「教区や支部ではこういった話は流れなかった。直属教会長(主に大教会長)のマイナスポイントになるために、この話は内々に秘密裏に進められるか、無理矢理役員に担任を持たせるのでは」と危惧されていた。
この問題が今後どうなるかは分からないが、私の疑問は教義が抜け落ちている点である。前にも書いたが教会の設置や教会長の任命というのは神様からの許可が必要である(お許し?だったかな)。つまり教会の設置は神事であるのに、廃止する場合は世間(新聞)の風当たりや文科省の指導という理由があるにせよ“人の手で”決定されることにある。つまり全て後手であるから、秘密裏に進めなくてはいけない事態となる。もちろん、社会の風当たりや文科省の指導の前に天理教本部は無担任教会の実態を把握していていたことは言うまでもない。その対応を放置(10年以上って・・・)していたあまり、この度の苦渋の決断になったのであろう。天理教本部の立場を擁護するならば、社会の空気を読んで前もって対策をとっていれば無担任教会の廃止に対しても神の意向にすり替えられる論理展開ができた時間はあったと思う。
話は変わるが「大きな決断」に直面する人間は、その時点で非常にリスクを引き寄せる人間であるというのは心理学では常識である。大きな決断というのは非常にリスクを生じる。精神的ストレスも大きい。なぜ大きな決断を必要とする人がリスクが高くなるのか。それは大きな決断の手前には選択肢が豊富な小さな決断が無数にある。その小さな決断を無視し続けた人間にだけ、知らないうちに選択肢を狭め、その後大きな決断が訪れる。「2つしかないよ。どっちにする?」とね。進学や就職、結婚などで人々は大きな決断を必要とするが、小さな決断をしている人はあまり悩む必要はなく、リスク(後悔)は少ないのである。
これを件の天理教に当てはめるなら、早い段階で「あれ?おかしいぞ。無担任教会が何年も放置されてる」と対応していれば、こんなことにはならなかったはずである。社会的には、宗教法人の税制優遇の批判的な流れは今に始まったことではない。その怪しい臭いを感じ取れる人間が天理教の中枢にはいないというのは致命的な組織的欠陥ではなかろうか。そのような管理職についていく真面目な天理教人が不憫で仕方ない。「教会」というものの意味性を教勢という体面で不透明にしてきた結果ではなかろうか。そして大きな決断の結果によっては指導力のない直属教会長が白日の下に晒されることになるのだろう。
教会が消えたら、その土地、財産はどうなるんだろう。

突然、天理教の教会が消える日」への2件のフィードバック

  1. 匿名

    1. 私も同じ情報に接しました
    その無担任教会の事情の因って来る原因は、戦時中(70年前)に軍国政府の宗教統制に応じた教会制度の改変にあるのです。つまり当時は232ヵ所しかなかった分教会を1年以内に1万1千ヵ所以上に増やしたまま現在に至っているのです。ブログの最新記事にくわしく述べていますので、「みさと」をクリックして確認して下されば幸いです。

  2. 匿名

    2. Re:私も同じ情報に接しました
    >みさとさん
    いつもありがとうございます。貴殿のブログを複数の方に紹介していただきました。大変御詳しく小生も勉強させていただいております。

    http://tenkoku0805.blog9.fc2.com/

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