インターネットで天理教を検索すると、天理教に対する批判が所々に目に入る。中には金銭的なトラブルを想起させるようなブログやホームページもある。しかし、その他の宗教団体と比べて、その数は少ない方なのではないかと思う。私の実感として天理教のお金に関して、私はそんなに嫌悪感はない。例えば高額なお供え(お布施)を強制されたり、わけの分からない壷を売られることはほぼない。そういった意味では、私の身の回りで宗教団体に加入したい人がいれば「天理教に入ればいいんじゃないかな」とオススメするだろう。そもそも宗教団体に入りたいという変わった人はあまりいないだろうけど。ネットでは数多くの天理教への偏見や誤解があるが、私は至極まっとうな宗教団体だと思う。宗教の危険度の目安である開放性では、天理教はかなりオープンである。むしろ宗教団体というよりも道徳団体であるとも言える。しかし但し書きは必要だと思う。「天理教の方は、人当たりはいいけど、本当に安心できる教会を選ばないと後々苦労するよ」と。
先日、ある地方都市の教会に嫁いだ女性の話を間接的に聞いた。その女性は布教所で生まれ育ち、天理で恋愛をして昨年教会の後継者の元に嫁いだ。自身が天理教の信仰家庭で育ったことから、天理教の教会に嫁ぐことは喜びでもあったようだ。後継者である旦那は時間のある夜に睡眠時間を削って働きに出ており、貧しい中でも一生懸命生活していた。しかし子どもを身籠ったのと同時に、彼女はうつ病になった。身重な彼女は、不安定な体調と旦那の少ない稼ぎで、生きることだけで必死だった。そこに追い打ちをかけたのが、上級教会からのお供えという上納金の催促であった。上級教会からは頻繁に電話がかかってきて月次祭ごとにお金を持っていかれる。そのお金は信者からのわずかの浄財であり、旦那の稼ぎである。彼女は今は回復しており、「教会なんて嫁ぐんじゃなかった」と冗談半分で笑って言っている。
このようなエピソードは天理教では巷間数多に耳にする。これを聞いた天理教人はどう思うだろうか。「貧に落ちきること」が教祖のひな形と言って終わらせるのだろうか。私は、こういったエピソードこそ天理教が衰退する原因を見る。
私は常々、教会組織のヒエラルキーをヤクザに置き換える。そうすることで天理教の組織が非常に分かりやすくなる。しかし分かりやすいのは組織図だけではない。組織を継続させる機能的な維持要因もヤクザと同じ点が多い。つまり見た目は市民に馴染みやすく優しいが、一度組織に入ってしまえば抜け出すことは容易ではない。そして組織への忠誠は「上納金」(お供え)で測られる。もちろん毎月の上納金の金額は、談じ合いという民主的決定を装って強者によって決められる。もちろんお供えを徴収する上級教会もまた、さらに上級教会によって催促されている。
天理教人がよく口にする「素直になれ」「たんのうせい」「神様はこう言っている」などの天理教専門用語が人権を無視した言葉の暴力と受け取られると、本当に天理教とやくざの違いがよく分からなくなる。阪神大震災でも東北震災でもいち早く組織的に駆けつけたのはヤクザと宗教団体である。
天理教のヒエラルキーの改編か、言語使用の定義を明確にしないと、今後天理教が社会の排除対象になることは時間の問題かもしれないと思う。そこまでいかなくとも、構成員の意欲を減じるようなシステムは制度疲労を起していることは間違いないと思う。折しも来月から暴力団排除条例が全国で施行される。
1. 無題
1町歩の田圃の持主に田圃のお供えをとか、公務員の退職金のお供えやら、高額のお供えを勧めるのを、聞いたことが有ります。
お供えで成り立っている社会だから、大きな問題を孕んでいると思いますが。
非難の矛先がこちらに来たら大変ですので、匿名にさせていただきます。
2. 強くなろう・・・。
無理なお供えはしない。
無理な心定めはしない。
自分の立場や顔を気にしない。
本当に神様が喜ばれる事かどうかを思案して判断して行動をする。
難しいけど、これしかない。
3. 無題
いつも客観的で冷静な見方に感心しています。かつて私の知人は「ヤクザ以下」と評したことがありました。その理由は、ヤクザの親分は上納金を要求する代わりに子分を養っているし、親分になるにはそれなりの苦労をしているから、と。私は天理教を他に類例のない「世にも不思議な体制」と受け取っていて、その理由はブログで説明しています。
4. この記事には違和感があります
天理教組織の運営資金(お供え)についての問題点を指摘してますね。お供えの意味意義の説明と受け取り方の微妙なところで疑問や不満を持つ人がでるのありうる話だと思いますが、難しいところがあると思います。私はある教会に所属していますが高額なお供えを要求されたことはありませんし、お供えに対して不満を言っている人も聞きません。教会長さんやその家族は裕福な暮らしをしている訳でもありません。実際に上級へのお供えがどういうものか分かりませんが、貧乏な教会でも信者さんの助けに奔走したり、社会的に失敗した人を立ち直らせたり、教会長さんはご苦労されています。
カインさんや読者のコメントは実際に教会に飛び込んで感じた情報ではなく、人づてに聞いた情報こともないのに人つての情報からヤクザと同じとの批判をしているのでピンと着ません。組織構造の批判は分かりますが、人助けに奔走している人がいるのにヤクザと同等との印象与える記述に違和感を感じます。
5. Re:この記事には違和感があります
ぱぱさんへ・・・
確かにそうだと思います。
教会によると思いますが、末端の教会は疲弊している所が多いようですよ。
あなたの所属教会のような教会ばかりだったら教勢も伸びると思いますが、実際は沈滞、低落気味です。
何か問題があるのでしょうね・・・。
6. 中根千枝 タテ社会の人間関係
この記述は、中根千枝の本がネタでしょうか。そこで例示されている創価学会や立正佼成会はその後縦型の組織を改めましたから、真宗・天理教が日本的なエモーショナルな縦型組織としてのこってしまったことになります。天理教は何もしようとしてこなかったということでしょうか。
7. 末端教会が疲弊しているという問題。
実は良く分かってないところがあり大変恐縮なのですが、あえて末端教会長の1ヶ月の活動ぶりを想像してみました(日数は勝手な推定ですが・・)。月次祭が自教会、上級(2~3箇所)、大教会、天理本部と計7日(遠方は宿泊のため)。
信者さんのお宅訪問(講社祭)が信者さんの数にもよるが7日/月(5~10件)、支部・地域活動・特別行事2日、教会の雑用(掃除、買い物、催しの準備)など4日。
病気の方へのおさずけ(お祈り)訪問・布教6日、合計24日。
他に、毎日の朝夕のつとめ(各30分)、病人がいればお願いつとめ毎日(2時間)
日数だけでなく、人の生き死にや、特別な事情を持つ人に心寄せて助けに入るのは普通の人であれば大変な心労を伴うでしょう。
1ヶ月の移動距離は天理往復を除いても数百km(天理を入れれば1000km以上:関東の教会で)。肉体的にもしんどいように思います。お供えも通常のサラリーマン給与分も集まるのか疑問です。活動的、経済的疲弊が問題であれば、上級への参拝や上納金(お供え)を免除でしょうか?。大教会や天理教教会本部はこの問題のどこに改変を入れるべきか。上納金免除で、本部が困るのは何か(本部周辺の建屋の改修、信者が利用できる食事や宿(詰め所)、教育機関の補助減→おyさとに来る人が減るのは問題?)。また教会への支援・教育ができないのなら教会の集約(リストラ)をやるべきか? 通りいっぺんの励ましや説教だけなく、組織を変えるぐらいの決断ができるか?一般家庭では奥さんが明るくないと家庭は明るくならない。教会長が疲弊していては、信者さんも明るくなれないのでしょう。製造業は現場を大事に、天理教は末端教会を大事に。現場で何ガ起こっているかを良く認識するには大教会長はお客さん待遇ぬきに末端教会を良く見てまわらないといけませんね。
8. 無題
クリスチャンに成ろうと思えば5ドルで成れるそうです、問題点は2つ、1つはお供えをしないといけない、もう1つは、教理。
退職金のお供えを勧めたことは無いですか?
私は直接退職金をお供えするのを勧めるのを聞きました。随分前の話で1回だけですので、特殊な場合かもしれません。
教理はお尽くしというのがあり、思いっきりが因縁切やと説いています。その辺が問題なような気がするのですが?
教えてもらえれば幸いです。
9. Re:無題
>nanasiさん
もう、めちゃくちゃな教理です。
教祖は、そんな事は一切、説いていないと思います。
只、会長がお金が無くて困っているか、お金が欲しいからではないでしょうか・・。
(上級から要求されているか、洗脳されているか・・かも。)
戦の天才と言えば武田信玄。義の人と言えば上杉謙信。武田信玄は治水に詳しい人物で?米の生産を増やす事は戦力の増強に成るだけで無く?国を収める原料力にも成った。上杉謙信も?青苧と言う植物から衣類の生産に寄って国の経済を確立して行く事に成ります。一方、内乱を収めるには共通の敵と戦い続けて行く事で国を治める事が出来ました。要するに?天理教は戦の天才でも無いし、義の人でも無いと違うのか!三国志は殆ど勉強しちゃったから?今は戦国。例えば、島津義弘等は良いんじゃ無いか?あっ晴れ!
そんなに人様に無理させたり、無理したりしながら維持すべき宗教施設など、とりこぼちをして、施してしまえばいいんじゃないのか? 必要最小限が「ひながた」だろ??
又、原始天理教には天啓者永続論があったのに、これを封印してしまった事が大問題だろう。
今日天理の月並み祭に行ったが
介護施設社長が天理教でなくなく来た
次は奈良と半分脅し
旅行がてらというが
入れば抜けれぬ地獄
神戸天理教を作ればいいんじゃね。
自分の親族は天理教ですが特に大きな縛りもなく、快適?ですが・・・まぁその所属する系譜にもよるのでしょう。天理教は好きだが、こことは合わない等の理由で他の系譜に移られる方もいらっしゃいます。
まぁひのきしんと呼ばれる慈善活動などの参加もありますが他の人から見れば強制ではないか!と見られる場合もありますね、自分ものめりこんでいるわけではないので嫌な部分もあります。
まぁ他の宗教法人と比べて良い点といえば財務諸表は完全に公開されている点ですね!
宗教法人は非課税なはず?なので別に財務諸表を公開する必要はないはずですがわざわざ公開していますからね
匿名様、どこで天理教の財務諸表が公開されていますか?あなたは天理教内部の方か学生ですか?財務諸表とはどんなものかおわかりですか?天理教の財務諸表は完全に非公開です。天理教が公開しているのは予算案と決算ですが、内容は小学生のおこづかい帳レベル。法的根拠も、具体性もない。あれを財務諸表といって教団を信頼するのは社会を知らない天理教の方か子供です。みちのともでもご覧なさい。突然百億円単位のお金が何の説明もなしに増えたり減ったりしていますよ。誰も知ることができない情報を元に予算を公開していると公言する天理教団は汚いですよ。知っているなら天理教の流動資産と固定資産がどれくらいあるのか教えてください。天理教の方の不勉強と洗脳はひどすぎます。
管理人様、先ほどの投稿と重複しましたので削除してください
ほんと、うちの会長に言いたい。信者が2人しかいないのに、上級様々で、お供えは、90%自腹。おつくしに一生懸命だが、上級は贅沢。うちは節約ケチケチ生活。まだ普請をして家族の犠牲もわかっていない。けんかばかり。
大阪市中央区(以前は東区)に所在する大教会奥様は自己中すぎてね 衰退して来ている